賃貸住宅の騒音騒ぎ②-5
2023年11月10日
賃貸住宅の騒音騒ぎ②-5
社長の小宮です。
弊社では賃貸物件の管理を主に取り扱っています。
今回は、前回(アパートの騒音?)の続きです。
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下階の住人の話し声が気になって眠れないと言う入居者様からのクレーム。
前回は、管理会社としての見解と、その他の対処法についてご紹介してきました。
前回記事でご紹介した「考えられる対応策」の中に
❸ 手紙を投函して注意喚起を実施
と言うものがありましたが、これについては
「❸は、文面にコツがあったりするので注意が必要」
とも注釈させていただいております。
そこで今回は、特に女性の入居者様に注意していただきたい「手紙の作成方法」について解説させていただきます。
※前回記事で述べた通り、弊社では❸もあまりオススメはしていません。それでも、どうしても我慢できないので手紙を投函する!という人のために参考までに。
「音」の苦情の手紙を作成する上での注意点
直接言わずに手紙で伝える事を選択するケースでは、ご近所さんとしてのお付き合いが希薄な場合がほとんどかと思われます。
(仲が良い相手なら、直接言えますからね)
つまりは相手の素性など、よく分からない場合がほとんど、と言う事です。
それだけに、手紙の文面にも細心の注意を払う必要があるでしょう。
無用なトラブルを招くような文面にはしない
「音」の苦情をする人は、自分を「被害者」、相手を「加害者」とハナから決めつけて自分の主張を高圧的な言い回しで展開される事が多い印象があります。
会話の場合でも手紙の場合でも同じですが、ハナから「お前は加害者。だからお前が全部悪い」と決めつけられるほど気分の悪いものはありません。
相手にしてみれば「契約違反はしていない」「ただの生活音」なのですから。
相手を加害者と決めつける文面は避ける
ケンカ腰や挑発するような文面は避ける
高圧的、上から目線の印象を与える文面は避ける
手紙を書くときは、一度冷静に、一度フラットな立場になって、文章を書くようにしましょう。
曖昧な表現は避ける
相手を加害者と決めつけたり、ケンカ腰な言い回しを避けた文面は大事です。
しかし、そういった事を注意しすぎると肝心な本題が曖昧な表現になりがち。
実際にどんな音が聞こえるのか
時間帯や頻度はどうなのか
以上の内容については確実に伝わるよう、ハッキリと簡潔に書きましょう。
手紙を出すに至った根拠を明示する
相手が「音」により他人に迷惑を掛けている自覚が無い場合、身に覚えのない事象をいきなり突きつけられる格好になるので「ホントに自分が原因なのか?」と疑ってかかる事が多いでしょう。
なぜ、この部屋が「音」の発生元と特定したのか
その根拠を示すことも大事なポイントです。
「そちらの方向から聞こえた」のような曖昧な根拠はダメ。
「玄関の前まで確認に行ったら○○号室の中からその音が聞こえた」
など、確実にその部屋が原因だと分かる内容が良いでしょう。
逆に言えば、確実な根拠が示せない状態の場合は、相手に苦情を伝えるのは早計と言わざるを得ません。
受けている被害を伝える
ただ単に「ウルサイから」だけでは、注意喚起の効果は薄いと思われます。
ちょっとウルサイくらい我慢できるだろ、と思われるのがオチです。
毎晩聞こえてきて眠れずに困っている
(リモート会議や自宅作業など)仕事に支障が出て困っている
など、実被害が出ている事を伝えましょう。
続いて、手紙を出す側が女性だった場合の注意点も。
基本的に匿名の手紙とし、性別を判別できる内容は避ける
世の中には色々な人がいます。
よく知らない相手に手紙を出すならば尚更「あの部屋には女性が住んでいる」と特定される事は避けるべきでしょう。
部屋が特定されそうな内容は避ける
女性言葉、丸字、かわいい便箋などは避ける
出来れば、PCなどで打ち込んだ書面をプリントする方法が良いでしょう。
「音」の苦情の手紙の例文
突然のお手紙失礼致します。
以前より深夜に○○号室の方向から人の話し声が聞こえています。
(※※根拠※※)
このことから、○○号室が声の発生元で間違いないようです。
毎晩のようにかなりハッキリと聞こえて来るため、
(※※被害※※)
と、苦しんでいます。(困っています)
木造の建物は思っている以上に音が近隣に聞こえるようです。
夜間の会話の際は音量にご配慮いただけますと幸いです。
以上、宜しくお願い致します。
はい。今日のところはここまで。
次回は、「相手が直接訪問してきた時の注意点」についてお話しさせていただこうかと思います。
エリアは狭いですが、弊社でも厚木市・海老名市・伊勢原市近辺であれば管理が可能です。
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