コインパーキングの設備①-3
2023年09月30日
コインパーキングの設備①-3
社長の小宮です。
弊社では賃貸物件の管理を主に取り扱っています。
ビルや住宅だけでなく、月極やコインパーキングなど駐車場管理も数多くお任せいただいております。
今回は、前回(各設備の使用感)の続きです。
→ 前回の記事 ←
前回はゲート式コインパーキングの使用感についてお話しさせていただきましたので、今回は個別感知方式についての使用感です。
一般客としての目線、管理者としての目線でお伝えしていきますが、あくまで私個人の感想となりますので予めご了承下さい。
個別感知方式 (ロック板方式)
弊社は小規模コインパーキングの方が多いので、基本的にはこのロック板方式が主流となっています。もっとも取扱いが多いタイプですね。
そこで感じたロック板方式に関する感想は以下の通りです。
機械の当たりはずれ!?
メーカーによる違いなのか?商品による違いなのか?
「全然ダメ!」な機械から「何の問題も起きない」機械まで、振り幅が凄い印象です。
以前、取り扱っていたロック板は、車両と接触した際に衝撃を和らげるため、中に「ピン」と呼ばれる部品があり、安全装置の役割をしていました。
しかしその「安全ピン」・・・脆い。あまりにも脆い。車との接触どころか、軽く負荷をかけた程度で折れる脆さ。
車に人が乗り込んで車体が少し沈んだくらいの衝撃でもポッキリ折れてしまいます。
ピンが折れたロック板は作動しなくなってしまうため、すぐに交換しなければならず、下手すれば毎週のように業者に交換の手配をしていたような状態でした。
当然、そんな不良品まがいの商品、今は使っておりません。そのメーカーも2度と使いません。
設備は高い買い物なので、商品はよく調べてから購入した方がいいですよ。
車種には要注意
ロック板式はその性質上、注意すべき車種が存在します。
地面スレスレの車
シャコタンやエアロパーツなど、地面と車体がスレスレの車は要注意です。
ロック板を乗り上げる際に「ガリガリ」。車止めに近付いて「バリバリ」。傷や破損は不可避です。
「駐車場のせいだ!」などと責任をなすり付けられぬよう、看板への注意喚起記載は必須項目でしょう。
やたらと車高が高い車
逆にリフトアップなどのカスタムにより、異常に車高が高い車も要注意です。
地中に埋められたセンサーは、車体がある(であろう)高さを感知するように設定されていますが、中には感知できる高さの更に上をいく車高にカスタムされた車も存在します。
そういう車はセンサーが届かないため、駐車をしても「入庫状態」にならず、料金もカウントされません。
それも問題ですが、一番の問題は満車時。
機械は「いないもの」として見ますので、例え満車でも「空車マーク」が点灯したままになってしまいます。
他のお客様が空車の表示を見て入ってきたのに停める所がない・・・と思わぬご迷惑を掛ける結果に。
コチラも看板への注意喚起記載は必要でしょう。
個別感知方式 (ロックレス方式)
弊社はまだロックレス方式を採用した駐車場を管理した事がないので、利用者目線でのみの使用感となります。
ロックレス方式に関する感想は以下の通りです。
未精算で逃げる車は・・・多いのでしょうか?
駐車車両を物質的に拘束しない方式であるロックレスは、ある意味、精算を利用者の良心に委ねている面があります。
「日本でしか成立しない方式」とも言われますが、実際のところ、不正者の割合はどうなんでしょうか?
コインパーキングの設備メーカーに尋ねたところ、「ロック板式の駐車場よりも不正率は低いくらいです」との回答が。
さすが日本人。悪事はお天道様が見ている、といったところでしょうか。
ただ・・・
弊社のご近所に他社様が管理しているロックレス駐車場があるのですが、場内に不正利用者の写真がバンバン貼り出されていたりします。
注意喚起のために貼っていると思うのですが、その枚数が日に日に多くなっていて、とても「不正率が低い」ようには見えない・・・
最近増えてきたロックレス方式ですが、そんな訳で弊社では導入に踏ん切りがつかない感じです。
(ちなみに)
私の自宅近くにあるコインパーキングは、駐車場名がそのものズバリ「ロックレス駐車場」
看板を初めて見たとき、一瞬「ロレックス(Rolex)」と見間違えて頭の中「?」となりました。
これ、「あるある」じゃないですかね?私だけ?
はい。今日のところはここまで。
今回もお読みいただきありがとうございました。
次はまた違った話題についての記事にする予定です。
エリアは狭いですが、弊社でも厚木市・海老名市・伊勢原市近辺であれば管理が可能です。
月極やコインパーキング駐車場の管理先をご検討のオーナー様はお気軽にご相談下さいね。
→ お問い合わせ ←
→ 過去記事アーカイブ ←