コインパーキングの設備①-1

2023年09月28日

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社長の小宮です。
弊社では賃貸物件の管理を主に取り扱っています。
ビルや住宅だけでなく、月極やコインパーキングなど駐車場管理も数多くお任せいただいております。

 

今回は、コインパーキング運営に欠かせない「設備」についてのお話しを少しだけ。

 

 

 

コインパーキングの種類
コインパーキングは、お客様車両の入出庫管理の方法で大きく2種類に分かれています。
ここでは、それぞれの方式の特徴とメリット・デメリットをご紹介します。

 

ゲート入場・駐車券発行方式
入場する際に駐車券を発行、退出するときに駐車券を回収し精算する方式。
出入口にはポールが上下するなどのゲートがあり、各車室にロック板などは無し。
収容台数カウントや天井センサーなどで入庫状況を把握し、入出庫を管理。
大規模な駐車場や、床面工事が難しい地下・立体駐車場に多く採用されています。

 

ゲート式のメリット(個別式と比較して)
規模がより大きくなっても設置工事費は変わらない
→運営に必要な設備としては「ゲート」「精算機」「外周フェンス」「車止め」があり、中でも高額な
精密機器である「ゲート」と「精算機」は収容台数に関係なく設置費が固定。つまり、大規模な
駐車場であれば、台数増により費用も増加する「個別式」よりも安価で導入が可能となる。

床面掘削工事の必要がない
→床面工事は「車止め」の固定や「白線引き」程度で済み、センサー埋め込みなどの掘削工事
は不要。そのためコンクリ床など掘削が難しい建物内にも導入が可能となる。

レイアウト変更や台数の増減が容易
→地中センサー工事などが無いため、運営開始後でも車室レイアウトの変更や台数の増減が
容易に出来るなど、自由度が高い。

ゲート式のデメリット(個別式と比較して)
設備が故障した際の損害が大きい
→入出庫ゲートが故障した場合、全体の稼働が完全に止まってしまう。利用者に多大な迷惑が
掛かるばかりか、修理が完了するまでの間は無収益状態となり損害が大きい。

高稼働時は遅延が多い
→「個別式」よりも入出庫の際に時間を要する方式のため、利用台数が多い駐車場の場合は
入庫・出庫ともに待たされるお客様が発生しやすい。特に入庫の場合、入口形状や道路状況
によっては隣接道路の渋滞の原因になってしまいがち。(大型商業施設でよく見る光景)

駐車券の準備が必要
→「駐車券」の発行が必須なので、駐車券購入、在庫管理、補充など、個別式では掛からない
費用と手間が掛かる。また、お客様の「駐車券紛失」の事例が割と多く、その対応も必要。


個別感知方式 (ロック板タイプ)
入庫すると数分後にロック板が上がり、精算しない限り出庫できない方式。
出庫の際、お客様自身が精算機で区画番号を指定して精算。
地中センサーなどにより、車室個別で入出庫を管理。
平置き駐車場や小スペース駐車場に多く採用されています。

 

ロック板方式のメリット(ゲート式と比較して)
敷地の大小を問わず導入が可能
→「精算機」の場所と「センサー」の設置が確保出来さえすれば、敷地の大小を問わない。
そのため、2~3台といった小規模運用も可能で、狭小スペースの活用ができる。

設備が故障した際の損害が少なく済む
→ロック板や感知センサーが故障したとしても、その区画だけを封鎖すればよく、他区画は
通常営業が可能。そのため、損害を最小限に抑える事ができる。

設備のメンテナンスが ほぼ不要
→昇降を繰り返すゲートや機械式立体駐車場などは定期メンテナンスや法定点検が必須。
その点、個別式は精算機・ロック板ともに、高頻度のメンテナンスは不要で運用できる。

ロック板方式のデメリット(ゲート式と比較して)
導入時の工事単価が高い
→精算機は1ヶ所でよいが、ロック板・入庫センサーは各区画に必須。
そのため、駐車台数が多ければ多いほど費用がかさむ。大規模駐車場には向かない。

床面掘削工事が必要
→センサーを埋め込むため、床面の掘削工事は必須。そのため床面の材質が限定される。
基本はアスファルト。鉄板・コンクリでは難しい場合が多く、固定できない土・砂利も不可。

レイアウト変更が難しい
→一旦、機器を設置してしまうと、レイアウト変更をする場合はセンサーの引き直しが必要。
そのため、導入時のような費用がまた発生してしまう。

 

個別感知方式 (ロックレスタイプ)
監視カメラによるナンバー認証システムで入出庫を管理する方式。
ロック板が無い以外、方式としてはロック板タイプと同様となる。

 

ロックレス方式のメリット(ロック板方式と比較して)
入出庫がスムーズ
→ロック板による段差が無いため、通常の月極駐車場と同様に入出庫がスムーズ。
また、「つまずき事故」「ロック板への接触トラブル」なども一切ない。

ロックレス方式のデメリット(ロック板方式と比較して)
未精算トラブルが増加
→精算の有無に関らず常に出庫が可能な状態であるため、利用者の良心に委ねられる面
が強い事は否めない。また、単に「精算し忘れ」の利用者も発生する可能性がある。

 

 

 

はい。今日のところはここまで。
次回は(各設備の使用感)についてお話しさせていただきます。

 


エリアは狭いですが、弊社でも厚木市・海老名市・伊勢原市近辺であれば管理が可能です。
月極やコインパーキング駐車場の管理先をご検討のオーナー様はお気軽にご相談下さいね。
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